闘病生活の始まりは、病気との長い付き合いの始まりです。その一方、知り合いとの関係は次第に疎遠になり、やがて多くの人との繋がりを失うことがあります。しかし、そのような状況はできるだけ避けましょう。闘病時、家族に限らず、友人や知人などとしっかり繋がっておくことはとても大事です。今まで出会ってきた人たちとの繋がりは、心、生活、そして何よりも療養自体の大きな支えになるからです。人のみならず、おうちのかわいいペットさえも。
ーもくじー
【闘病時の人との繋がりは大切】
【重い病気になったあなた同様、まわりの人達も辛いです】
【まとめ】
闘病時の人との繋がりは大切
重い病にかかると、自分の弱った姿を人に見られたくない、見せたくないといった心理が働きます。そのため、見舞いに来てくれた友人を遠ざけてしまうことも…。しかし、人との繋がりは、これまでと変わらずに保ち続けましょう!関わりを持つ人との繋がりは、日常への復帰に向け、大きな支えになります。
もし大病のために人との繋がりを途切れさせるなら、病気を境に、人生のタイムライン上に大きな裂け目を作ってしまいます。繋がりあるライフストーリー。その一貫した流れは人生に安定感をもたらし、こころの拠り所となります。
何れにせよ、健康な時以上に、闘病時には人との繋がりが大切です。家族以外で、あなたのことを一番気にかけてくれる人は誰かが分かる時かも知れません。
重い病気になったあなた同様、まわりの人達も辛いのです
重い病気を告知され、大きな不安の真っ只中にいると、自分だけが世界の悲劇を一身に背負わされてしまったかのように感じるものです。それゆえ、周りの人たちは、自分のカラダやこころの痛みを全然分かってくれないと感じたり…。周りの人たちの落ち着いた対応や優しい声かけが、むしろ腹立たしく感じられたりして…。
でも実際は、周りの人たちも、重い病気を背負っている本人と同じくらいに辛い思いをしています。ただ、あなたにそのことを悟られたくないために、陽気さ、冷静さを装っているだけなのです。闘病している側も、少しでもその辺のところを理解する必要があります。周りの人たちとの良好な関係を保つために…。
病気が落ち着き、ずっと後になって初めて、周りの人たちの辛かった胸の内を知ることになるでしょう。
まとめ
重い病気になって、当面、病気と向き合う生活が続いて行く際、家族を始めとする周りの人たちとの良好な関係はとても大切です。しかし、この点が分かっていても、人を遠ざけようとしたり、優しさがうっとうしく感じられたり…。
でも、周りの人たちの思いやりから生まれる様々な振る舞いを、すなおに受けとりましょう。本当は、周りの人たちも、大事な人が苦しんでいる姿を見て、とても辛く思っているのです。そこを隠しての思いやりですから…。